- ゼップバウンドによる肥満治療
- こんなお悩みありませんか?
- そもそもゼップバウンドって、どんなお薬?
- ゼップバウンドによる肥満症治療、受けるための条件は?
- ゼップバウンドでどんな効果が期待できるの?
- ゼップバウンドの使い方は?
- 治療開始までの流れ(スケジュール例)
- ゼップバウンドの料金
- ゼップバウンドの主な副作用について
- よくあるご質問(Q&A)
- 当院からのメッセージ
ゼップバウンドによる肥満治療
「食事や運動、頑張ってるんだけど、なかなか体重が落ちなくて…」
「この肥満、なんとかして健康になりたいんだけど、どうしたらいいんだろう…」
上記のようなお悩みをお持ちの方は、当院の「ゼップバウンド」を使った肥満治療(自由診療)が、新しい一歩になるかもしれません。当院では、肥満で悩む多くの方をサポートしたいという想いから、GLP-1/GIP二重作動薬「ゼップバウンド」での治療を始めました。
こんなお悩みありませんか?
ゼップバウンドによる治療は、特に次のような方におすすめしています。
- 食事や運動療法を続けているものの、なかなか目標体重に届かないと感じている方。
- 肥満が原因で、高血圧や脂質異常症、2型糖尿病といった健康上の問題が出てきている、あるいは予防したいと考えている方。
- BMIが35(kg/m²)以上で、これらの生活習慣病のいずれかをお持ちの方。
- BMIが27(kg/m²)以上で、肥満に関連する健康障害を二つ以上お持ちの方。
※美容目的や単なるダイエットのためだけの短期的な処方は行っておりません。当院で治療を継続する患者様が対象となります
当院では、科学的に有効性・安全性が確認された患者さんにのみ、責任を持って処方させていただいておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
そもそもゼップバウンドって、どんなお薬?
ゼップバウンドは、私たちの体の中で血糖値のコントロールや食欲の調節に関わる「GLP-1」と「GIP」という2種類の消化管ホルモンと同様の働きをする注射薬です。GIPとGLP-1の働きにより、膵臓に働きかけてインスリンの分泌を助けるだけでなく、強力に食欲を抑える作用や満腹感を長く保つ作用を持つため、結果的に高い体重減少効果が期待できます。
もともと2型糖尿病の治療薬として広く使われてきたGIP/GLP-1二重作動薬ですが、その高い体重減少効果が注目され、日本では「ゼップバウンド」が肥満症の新しい治療薬として、ついに保険適用になりました。
一方で、保険診療でゼップバウンドを処方できる医療機関は、特定の専門医がいて、管理栄養士による栄養指導体制が整っている「教育研修施設」に限られています。 そのため、多くのクリニックでは保険で処方するのが難しいのが実情です。大学病院や総合病院での処方が中心となるため、「保険で受けたいけれど、なかなかハードルが高い…」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
そのため当院では、より多くの方に肥満治療の選択肢を提供したいという思いから、「ゼップバウンド」を使った肥満症治療を自由診療(自費診療)として提供しています。
ゼップバウンドによる肥満症治療、受けるための条件は?
当院でゼップバウンド治療を受けていただくには、次のいずれかの条件を満たしている必要があります。
- BMIが35(kg/m²)以上で、高血圧、脂質異常症、または2型糖尿病のいずれか一つ以上の診断があり、食事や運動療法を続けても十分な効果が得られなかった方。
- BMIが27(kg/m²)以上で、以下の肥満に関連する健康障害を二つ以上お持ちの方。
耐糖能障害、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳虚血発作、非アルコール性脂肪性肝疾患、月経異常・女性不妊、閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、運動器疾患(変形性関節症:膝関節・股関節・手指関節・変形性脊椎症)、肥満関連腎臓病など。
ゼップバウンドでどんな効果が期待できるの?
ゼップバウンドによる治療は、食欲を自然に抑え、食事からのエネルギー摂取量を無理なく減らすことで、次のような効果が期待できます。
- 体重の減少
- 内臓脂肪の減少
- お腹周り(腹囲)の減少
実は、糖尿病ではない肥満症のある日本人を対象に行われた第Ⅲ相臨床試験(SURMOUNT-J試験)では、食事・運動療法に加え、ゼップバウンドを週に1回72週間注射したグループでは、最大用量で平均 22.7%もの圧倒的な体重減少効果が見られました。この結果は、肥満治療薬として非常に高いレベルの減量効果を示しており、極めて高い治療効果が報告されています。
出典:日本イーライリリー株式会社 プレスリリース(SURMOUNT-J試験の結果に基づく)
ゼップバウンドの使い方は?
用量と期間について ゼップバウンドには、2.5mgから15mgまで、段階的な用量があります。通常、2.5mgから開始し、4週間ごとに少しずつ量を増やし、患者さんの体質や効果に合わせて最適な量を見つけていきます。最大で72週間(約1年3ヶ月)の投与期間が目安とされています。
保管と廃棄の方法
お薬を受け取ったら、できるだけ早く冷蔵庫(2~8℃)で保管してください。使い終わった注射器は、当クリニックのスタッフがご案内する方法で適切に廃棄していただきます。
もし注射し忘れたら?
次の投与予定日まで2日(48時間)以上ある場合
気づいた時点で、すぐに1回分を注射してください。その後は、今まで通り決まった曜日に注射を続けて大丈夫です。
次の投与予定日まで2日(48時間)未満の場合
忘れた分は打たずに、次の予定日に1回分だけ注射してください。無理に2回分をまとめて打ったりしないようにしましょう。
治療開始までの流れ(スケジュール例)
ゼップバウンド治療を始める前には、高血圧や脂質異常症、2型糖尿病などの状態を確認するため、採血や採尿が必要になります(これらは自由診療となります)。
1初回受診
診察と食事・運動指導
まずは、あなたの生活習慣や健康状態について詳しくお伺いし、最適な治療方針を一緒に考えます。
身体測定、血液・尿検査
肥満症や生活習慣病の状態を把握するために、身長・体重、血圧測定に加え、血液検査や尿検査を行います(薬剤費とは別に費用がかかります)。
体組成計検査: 筋肉量や体脂肪率など、体の詳しい状態を測定します。
2注射の開始
ゼップバウンドが適応と判断されたら、週1回2.5mgから注射を開始します。
32~4週間後に再診
体重、血圧、体組成などを測り、ゼップバウンドの効果が出ているかを確認します。
4約4週ごとに再診
その後は、約4週間ごとに再診していただき、効果を見ながら5mg、7.5mg、10mg、12.5mgへと徐々に量を増やしていくかを検討します。 必要に応じて、血液検査や尿検査を行うこともあります(別途費用がかかります)。
ゼップバウンドの料金
当院では下記料金にて「ゼップバウンド」の処方を行っております。
| 用量 | 料金 |
|---|---|
| 2.5mg | ¥17,600(税込) |
| 5mg | ¥28,600(税込) |
| 7.5mg | ¥38,500(税込) |
| 10mg | ¥44,000(税込) |
| 12.5mg | ¥49,500(税込) |
| 15mg | ¥53,900(税込) |
※保険診療の患者様のみ適応
ゼップバウンドの主な副作用について
ゼップバウンドの主な副作用として、次のようなものが報告されています。
もし何か気になる症状が出たり、いつもと違うなと感じたりした場合は、迷わずすぐに当クリニックにご連絡くださいね。
よくあるご質問(Q&A)
ゼップバウンドは誰でも処方してもらえますか?
いいえ、ゼップバウンドは肥満症の治療薬であり、美容やダイエットのみを目的とした処方は行っておりません。当院では、BMIが35 kg/m^2以上で特定の健康障害をお持ちの方、またはBMIが27kg/m^2以上で2つ以上の肥満関連健康障害をお持ちの方を対象としています。診察にて医師が適応を判断いたします。
ゼップバウンドは保険診療で受けられますか?
ゼップバウンドは日本国内で保険適用となりましたが、保険診療で処方できる医療機関には厳しい施設基準が設けられています。当クリニックは、より多くの方に治療の選択肢を提供するため、自由診療(自費診療)でゼップバウンドを提供しております。
治療期間はどのくらいですか?
個人差はありますが、臨床試験では最長68週間の投与で効果が確認されています。患者様の状態や目標体重に応じて、医師と相談しながら治療期間を決定していきます。
注射は痛いですか?自分でできますか?
ゼップバウンドは自己注射しやすいように開発されたペン型の注入器を使用します。針は非常に細く、痛みは少ないとされています。初回時に看護師が丁寧に指導いたしますので、ご自宅でも安心して自己注射を行っていただけます。
副作用が心配ですがどれくらいまで続きますか?
主な副作用は吐き気や下痢などの消化器症状ですが、多くの場合、体が慣れるにつれて軽減します。稀に重篤な副作用の可能性もありますが、当院では定期的な診察や検査で患者様の状態をしっかりと確認し、副作用の早期発見・対応に努めます。何か気になる症状があれば、すぐに医師にご相談ください。
治療中に食事や運動の制限はありますか?
ゼップバウンド治療の効果を最大限に引き出すためにも、食事療法や運動療法は非常に重要です。当院では、専門スタッフが患者様一人ひとりに合わせた食事・運動指導を行いますので、ご安心ください。
当院からのメッセージ
当院では、美容やダイエットだけを目的としたゼップバウンドの処方は行っておりません。 私たちは、本当に治療が必要な方に、安全で適切な医療を提供したいと考えています。
また、ゼップバウンド以外の、体重減少効果が期待される他のGLP-1/GIP二重作動薬やGLP1作動薬、SGLT2阻害薬などの自由診療による処方も現在行っておりませんので、この点もあらかじめご了承ください。
患者さん一人ひとりの体質や生活習慣は様々です。当院では、保険診療での肥満症治療も合わせて検討し、薬物療法だけでなく、食事や運動指導といった生活習慣の改善まで、トータルでサポートさせていただきます。
「今まで色々なダイエットを試したけど、なかなかうまくいかなかった…」「肥満のせいで健康が心配…」そんな風に感じているなら、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。あなたにぴったりの治療プランを一緒に見つけていきましょう。


